奇怪な業界にモノ申す、精神科医田中宗親のブログ

stat rosa pristina nomine, nomina nuda tenemus
過ぎにし薔薇はただ名前のみ、虚しきその名が今に残れり
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またまたアカシジア、本当に多すぎる。
多忙により更新遅れており申し訳ありません。

またバリバリ書き始めますのでなにとぞよろしくお願いします。

さて、またアカシジアの初診がいらっしゃいました。超有名な私立大学病院に何年間も通っておられる患者様です。エビリファイによって3年半前にアカシジアが出てしまったと。それ以降、抗精神病薬を色々と調整されておりましたが、アカシジアは消えず。

著しい不安でたまらず、睡眠もほとんど取れていないとの事です。
それはアカシジアなので当然でしょう。問題が、リボトリール2ミリ一個で対策している気になっている事。アカシジアで七転八倒している患者様を目の前にして、なんとかして差し上げようという気にならないのだろうか?

さて、ルーランが入っていたので疑わしきは罰する、まず抜きます。その上で抗アカシジア薬をフルに使います。アキネトン、リボトリール、プロプラノロール徐放剤。半減期、薬物動体を考えるのがこと、精神科医療では大切です。夜間の睡眠を最優先に考えて組み上げます。

さあ、翌週にはとても元気になって来院されました。不安は微塵も無く、睡眠も大きく改善されたとの事。数年の間に熟成されたアカシジアはそんな簡単に完璧に無くせません。さらに2ヶ月程はかかるかとは思いますが、素晴らしい滑り出しです。

それにしても、本当に薬害を斯様にまき散らすのは止めて頂きたい。精神科医療の評価が下がる一方です。

アカシジアは、如何なる病気よりも辛い物と精神科医は認識すべきです。