奇怪な業界にモノ申す、精神科医田中宗親のブログ

stat rosa pristina nomine, nomina nuda tenemus
過ぎにし薔薇はただ名前のみ、虚しきその名が今に残れり
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精神科に行ってもなおらない!?
精神科医療に懐疑的な方が沢山居られます。

もっともだと私は思います。

曰く 「周りの人々が全然治ってないんだけど・・・」

はい、そうでしょうそうでしょう。

曰く、「薬が辞められなくなるんじゃ・・・」

はい、全くその通りです。

曰く、「脳に悪影響がありそうで・・・」

ええ、ええ。まさにおっしゃる通りで。



「じゃあ精神科医の出す薬は飲むべきではないの?」
「精神科なんかには行かない方が良いの?」

・・・以上は全て”古き精神科医療の一般論”です。

正しい治療をすれば、全然そんなことは無いのです

我が国の精神科医療の水準は先進国のそれの10年から下手すれば20年は遅れていると、ある所で勤務していて痛感しました。

一昨年、ある患者様より
韓国の大学病院からの紹介状を受け取りました。
愕然としました。
処方が米国、欧州などのそれと同水準であることに。
カリフォルニアロケットとエビリファイでした。
何とも先進の処方スタイルです。
かの国は極めて厳しい競争社会と聞き及んでおりますが、なるほど。


しかしこの国にも”良き医療”を行なう素晴らしい先生も居ます。

きちんとした診療ならば・・・

きちんと治り

薬から卒業し

その上で元気に生活出来るようになる。

・・・それが本当の”医療”です。
(疾患に因っては、まだそれが成せない物も残念ながらあります。)

それでは今後何回かに分けて少しずつ”正しい精神科医療”のお話をさせていただければと思います。

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では逆に最悪なパターンから行きましょう。
かえって分かりやすいですから。
 
患「眠れないんですけど・・・」
医「では睡眠薬を出しておきますね。お大事に。」
もしくは
患「不安で仕方なくて・・・」
医「では抗不安薬を出しておきますね。お大事に。」

というようにろくに話も聞かず睡眠薬や抗不安薬を出すのは良くない。

ではこれが何故ダメなのか。
まずいつまで飲んでも治らない可能性が高いです。
根治術ではないのですから。
そして根治しないので、薬が無い状態では堪えられず薬を止められなくなる。
(ベンゾジアゼピンの依存性とはまた違った意味で。)
さらにこの手の薬を長く飲み続けていると脳に永続的に残るダメージが。

・・・どうです?

私はかなり怖いと思いますが。

きちんとこれらを説明した上で、ポイントで使う分には良いと思いますが(そのストレスが期間限定である、しかも重い状態ではない場合とか。)外来診療に携わっていて、ろくすっぽ説明されないケースが大半の印象を受けております。

医師には薬剤の説明義務が有ると思いますし、また患者様もそれを求める権利が有ります。

さて、次回は薬剤の勉強をしていただきます。
論文を踏まえた小難しい話です。

・・・でも知識という武装をして下さい。
あなた自身を護る為に。



by doctor mental-ドクターメンタル  田中宗親
 
処方のみならず、副作用についてもぞんざいな医師が多く感じます
自分のFacebookでもボヤキましたが、正直今もう自分が
どういう状態なのか『全くわかりません』

ただ、薬の飲み始めの際、全身に電気が走るようにビリッとくる、
とは当時のあの先生に相談しました。答えは
「まあ運動不足とかもあるでしょうし」
それから10年近く、ずっと続いたそれは、
果たしてアカシジアなのか?
レストレスレッグスなのか?
それとも大昔から持ってるチック症が大きく発症したものなのか?

訳が解らないまま、日々状況が酷くなり、
早く3月1日になってくれと祈っている最中です
ただ待合室で奇声上げないかが心配――
と、それくらいおかしな状態なのです

他にも副作用は色々ありました
ゾロフトもその中で切られた薬の一つでした
しかし先生はそれを復活なさった。正直、抵抗はありました
しかし密でありピンポイントな説明、これならば、と思える理論、
そこからロケットを決めました

そこから――たった5回(6回でしたっけ?)
こんな印象に残る患者になるとは
多分思ってらっしゃらなかったのではとか(苦笑)

あの治療は確かに効果を現し欠けており、
それが肝心な所で中途半端に打ち切られてしまった事が
残念で仕方なく、経緯も経緯でとにかく荒れました
でも、ようやく復活できる。諸々相談できる
あの病院に行き続けて、最後の最後に田中先生に
本当にたまたま出会えた事が幸運でした

………
………

……なんかすっげえ遺書くさいな、と思いました

それはともかく、薬の知識を与えてくれるのは非常に有り難いです
先生の薬の理論と知識は、今まで見聞きした中で
まさに目を開くものでしたから、ブログで
その一端に触れられるのは非常に有り難いです
薬から検索をかけても、どこも煮たようなお薬手帳ですからねえ

これからどんな新しい武装が出てくるのか楽しみです
ところでどうでもいいですが、薬の名前ってやけに格好良くありませんか
ブルフェン=ロキソニンとか中世の屈強な騎士みたい
ロボの名前みたいのも多いですね
どうやって名前とか付けてるんでしょうアレ
名前付ける会議にだけ参加したいと常々思っています
千石一輝 | 2015/01/25 05:09
訂正:副作用で切られた、そして先生のメイン武装はゾロフトじゃなくてリフレックスでしたね
なんかもう色々間違えっぱなしですみません
千石一輝 | 2015/01/25 05:12
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